学術的な学びだけでなく、精神的な学びや成長も、みなさん視野に入れられているのですね。
では、そもそもそれぞれの校種での学びとはなんでしょう?学びに対しての、それぞれの役割も含めお答えください。
それぞれの校種での学びとは
大学での学びとは
学びとはっていうところで僕が今一番大切に思っているのはアイデンティティなんですよね。 自分とは何者かということをそれまでの生きてきた時間は短いけれどもなにか掘り出して、それをまず起点に、土台にしながらその土台を広げていくみたいな事をしない限りは、何のために学ぶのかとか、自分が大学生活で何をすべきかっていうものは出てこないんじゃないかな、と。
なのでアイデンティティを考えるような授業や取り組みっていうのに力を入れてますし、今後ももうちょっと仕組み化して強めていくっていうのが大事だと思っています 。
学術面で言えば、僕は大学の勉強って論文だと思うんですよね、やっぱり。 論文っていうのは自分でノートを作るんです。 自分の問題意識に沿って学んだことのまとめノートを。 勉強したものを体系化して、一つの世界観を作る。 そういうのが大学でやっていくことだし、やんなきゃいけないと思っています。
*ある大学生が作成したまとめノート
短大での学びとは
学びの仕方をこちらでかなり考えて、そして学ぶ場所を提供して、そこでなにか学生自身が得たものをみんなの前で話をする。 例えば行動日誌を毎日つけてもらって、週一回集まり、その振り返りをするという事をしてます。 日記ではなく、必ず事実を記入し、自分が感じたこと、それをふまえ自分がした事を記入し自分の行動を振り返る仕組みを行っています。 1年間続けて最終的にレポートにする部分と、みんなの前で発表するプレゼンと両方の形で今やってます。そういった風に学ぶ前のサポートまでしてます。
学び以外のイベント事を通して、学生さん自身で、「あ、もしかしたらできるかもしれない」っていうことで資格を取りに行ったり、他の学習、成績自体の方もちょっと伸びたり。 そういう現象が出てきているので、そこを今はちょっと注目して続けて行こうかなと思っているところです。
専門学校での学び・役割とは
大学での学び・役割とは
福岡大学の文系の役割とするならば、やっぱり自分の人生を自分の裁量と判断で生き抜いていく、という人材を育てる事が役割だと私自身は思っています。
サバイバルしていけるような人材を育てる。 そのためには大学ではなるべく失敗から学ぶことを学んでもらうみたいなことが、大学の役割なんだろうと思っています。
大学そのものが自分がどんな風な生き方をしていくかっていうことを考える場だっていう風に定義してもいいかなって僕は思っています。入学時に考えられていなくてもしょうがないなって。
ただ助走範囲でそういうものを持ってれば、より大学の中で、より時間は有効に活用して自分の世界をどんどん広げていけると思いますけど。 大学は自分の事ゆっくり考える経験とか世界を探検するような場だと思ってます。